漢方医療を行う時、漢方薬と共に針灸の知識・知恵が絶対不可欠であり、針灸を行う人は漢方薬をはじめとする漢方のとらえ方が必要不可欠です。つまり漢方薬と針灸の両方揃わないと、本物の漢方療法は行えないという事を、日々強く強く実感しています。

針灸治療室 三健堂(さんけんどう)
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私の針灸の取り組み方について
今日の日本で行われている漢方療法(漢方薬・按摩・針灸)は古代中国に於いて誕生しました。
中国大陸は揚子江(現在は長江と称される)と黄河の2つの大河によって、北・中・南の3つの地域に分かれていて、その各々の気候に応じた治療法が発達したのです。
  1. 漢方薬…南の地方は高温多湿で、植物がよく繁茂した為に、漢方薬による治療法が行われました。
  2. 按摩(あんま)…2つの大河にはさまれた地方は、南の地方の様に植物が育成しませんので、裸になって肌をさすって治す按摩が行われました。
  3. (本来の按摩は、現在の日本の様に“もむ”のではなく、『按』『摩』です。)
  4. 針灸…北の地方はとても寒くて裸になれない為に、肘から先と膝から先だけを出して、先の尖った物で刺激をする治療法が行われ、それが今日の針灸にまで発展したのです。
こうして今日の日本で行われている漢方療法(東洋医学)が紀元前の中国で誕生したと、私は昭和40年に先輩達から教わりました。 この他、食養(しょくよう=食事療法)・呼吸法・運動・姿勢・心の面など、全てに渡る漢方的な方法が確立され、これらをトータルに行うのが本来のやり方です。

『漢方』とは
  1. 狭義(狭い意味)では「漢方薬」による治療法をさす。
  2. 広義(広い意味)では、漢方薬・按摩・針灸・食養・呼吸法・運動・姿勢・心の面など、あらゆる漢方的取り組みの総合的な治療法をさす。
という事も教えられましたので、私は今日まで"2"の『広義の漢方』をめざして研賛して来ました。

昨年(2001年)12月に、「針の品質」についてのあるトラブルを体験し、その時、『現在の日本の針灸治療の実態』が、『私の学んだ昭和42年〜45年頃に目標として示されていた針灸治療』とは全く異なる事を知り、ショックを受け、「古代中国から伝わる本来の針灸治療が根絶してしまうのではないか」との不安を感じ、「今、本来の針灸治療をしっかり広めないと、取り返しのつかない事になる」との危機感を感じ、この1年準備をして来ました。
  1. 2002年5月…「右脳漢方勉強塾」スタート
    医療関係者だけでなく、一般の人にも漢方の素晴らしさを知ってもらい、健康づくりと幸福づくりと人生目標実現の為に漢方の考え方と取り組み方を有効利用・活用していただこうと思い、総論(必須科目)と各論(オプション科目)9つの計10科目でスタートしました。
    これは各科目共、私の講義テープ(1時間)による在宅学習になっており、5年間続けようと思っています。
    漢方と出合って38年、プロになって34年の経験の中から、エッセンスとポイントと活用のコツをお伝えするものです。
    科目により、1年で終了するもの(12時間分)から5年間(60時間分)学んでようやく全容がつかめて助ェに活用出来る様になるものまであります。
    各論の中に「針灸」の科目がありますが、総論と他の各論にも全て「ツボ・経絡(けいらく)で見ると」や「針灸での治し方」を取り上げています。『古村和子流漢方』は“広義の漢方”を実現する『漢方総合療法』だからです。
    この右脳漢方塾は、古代中国の人が実際に右脳で感覚的にとらえた様に、私も右脳でとらえ、左脳で理論的に整理してお伝えしますので、わかり易い漢方・身近な漢方・活用出来る漢方になっています。
    日本国内だけでなく、現在はブラジル・シンガポール在住の方も受講されています。

  2. 2003年5月…「医道の日本」誌への投稿スタート
    針灸学校の学生や針灸師(開業している人・勤務している人)を対象に、私が必死に取り組んで来た(見習いの時も含めて)35年間の針灸治療から体得したものを、論文形式でご紹介しています。
    漢方の基礎理論を用いての解説・経絡を流注を用いての解説・治療法及び沢山の具体的な症例をわかり易くお伝えしています。
    私が味わっている針灸の奥深さや速効性や素晴らしさや感動をご紹介し、皆様に追体験していただき、喜びや感動を共有して針灸師である事の幸福感・達成感を味わってもらおうと書き始めました。
    一人でも多くの人が針灸治療の知恵と技術を拡大(?)すれば、その分「一人でも多く、悩み苦しんでいる人を漢方で助けたい」という私の願いがかないますから。

  3. 2003年3月…『ネットワーク臨床針灸塾』スタート
    主として「針灸の技術」と「針灸治療法」につき、私が昭和42年から身につけて来たものをビデオテープに収録してご紹介する在宅学習です。
    漢方のとらえ方や考え方・漢方薬による治療・針灸による治療は、一朝一夕に学べるものではなく、まして「プロとして効き目を出す」という事は大変な時間と労力と経験を要します。
    又、「1対大勢」で効率良く伝授出来るものではなく、「1対1で根気よく・きめ細かく伝承していかなければならない伝統芸」の様な世界です。
    そこで文明社会に生きている利点を最大限活用して「ビデオテープによる在宅学習」にしたのです。
    これなら、日本全国津々浦々、更には世界中の「針灸治療を身につけたい方」に伝授出来ますから。
    尚、ビデオ収録時(毎月1・3・5・7・9・11月の第2日曜日)には、限定10名の参加者を募集しています。
    実技(特に灸頭針)の時に出る“煙”を排出出来る換気扇の設備がある会場が(針灸学校も含めて)探せませんでしたので、私の所の針灸治療室で行う事になった為、10名しか参加出来ませんが、私が直接手とり足とり(?)指導しますので、ご希望の方はお垂オ込み下さい。

  4. 現在作成中…『ファーストチョイスカード(針灸編)』
    「ファーストチョイスカード」とは、『まず最初(ファースト)に選択(チョイス)する治療法を書いたカード』という意味です。
    病名・症状別に、「私が今まで行って来てうまくいった方法をカードにした物」で、「ネットワーク臨床漢方塾」(薬局・薬店の経営者及び勤務している人を対象とした勉強塾。)に於いて使用している「245の病名・症状を170枚のカードにしたファーストチョイスカード」の“針灸編”とし、「誰が行っても7〜8割は効果を再現出来る」事を目指して工夫して作るカードです。
    ネットワーク臨床針灸塾の塾生用に少しづつ作っています。
    楽しみにお待ち下さい(ませ!)

  5. 2003年4月…ホームページに「針灸・鍼灸」のページオープン
    全ての人に、一刻も早く・1つでも多く、『鍼灸についての、正しい知識と活用法』を知っていただきたく、このページを作りました。
    「超々々多忙の私」が原稿を書き、校正をしますので”4”のファーストチョイスカード(針灸編)とこのページの作成は、『少しづつ』となりますが、ご理解と応援を宜しくお願いします。
「尚、ご紹介している商品につきましては、「このホームページ更新の時点で最も良いと古村和子が判断したもの」です。従って、年月の流れと共に「原材料の安全性」や「製造技術の差による品質の差」などに関して疑問を持って調査したり、より良い物と出合って実際に試してみた結果、変更する事もありますので、このHPの全てのページに於いても、古い記載と新しい記載で内容が異なる時は、新しい情報の方を選択していただければ幸です。」



37「ステロイド剤を使用した皮膚病に針灸が非常に有効」(1)
『頭皮につけたステロイド剤のリバウンドで顔が真っ赤になった女性』
平成20年9月9日(火)
前回の「師弟問答集 皮膚病と鍼灸治療」の中に出てきた「Yさん」の事です。「漢方美容サロン」のページにも載せましたが、「三健堂が、漢方薬・針灸・漢方美容術・漢方的カウンセリングなどによる『漢方総合療法』を行っているからこそ・古村和子流の『脱ステロイド作戦』を行っているからこその好結果」だと言える症例ですので、この針灸のページにも(漢方美容サロンのページとは内容を少し変えて)載せる事にしました。

三健堂においでになる重症の皮膚トラブルの患者さんの大部分は、ステロイド療法をやってきていて、そのステロイド剤が効かなかったり、ステロイド剤が恐くなったり、お医者様に『(危険だから)もうこれ以上ステロイド剤は出せません』と言われた方々です。そして痒い・痛い・赤くなる・ほてる・腫れる・つっぱる・汁が出る・眠れない・外出出来ないなどの様々な症状で大変な苦痛と不安とQOL(生活の質)の低下で、実にお気の毒な状況に追い詰められています。

ところで、『ステロイド療法をしてきた身体の治療』に当たっては、大きな問題が2つあります。

@ ステロイド剤を中止すると、皮膚の症状がバーッと出て、一時ものすごく悪化したような状態になってしまいます。これは『リバウンド現象』と言います。(リバウンドの仕組みについては、「知らなきゃ損」のページに説明が載っています。)
A「漢方薬療法」をする事でも、皮膚の症状がバーッと出て、一時ものすごく悪化したような状態になってしまいます。これは漢方薬の効き目が出る仕組みの一つの『排泄の医学』といって、「身体の中を大掃除してきれいにしようとして、体内の悪い物が体外に排出される為の現象」です。

この@Aの為に皮膚トラブルがひどくなった時には、針灸の治療を併用すると回復がとても早いので、三健堂の針灸治療室での治療を併用して行っています。

この20歳の女性(Yさん)は、『ステロイド剤は顔にはつけておらず、頭皮につけただけなのに、リバウンド現象が顔に出て、顔が真っ赤』になっていました。この日の『スタッフが皆たじろいで、言葉も出ない位ひどい状況の大変辛い状態』を「冷たい濡れタオルで顔を冷やしながら『腰への灸頭針』をする事」で乗り越えましたので、その様子をご紹介します。
三健堂では、古村和子流の『脱ステロイド作戦』を行っていて、「しっかり・きちんと取り組むときれいに治る」ので多くの悲惨な状態の人が治って喜んでくれていますが、この女性も本当に大変な状態で、漢方美容術と針灸で取り組みました。
この日、Yさんが「顔が痒くて痛くて、何をつけてもしみるー!」と足をバタバタさせて苦しむ事を繰り返しているとの報告を美容部門のスタッフから受けたので、私と長女江理が直接手当てを担当しました。
とにかく、「穏やかな化粧品」の中から一つ一つ試してもらい、“しみないもの”を探してつけ、その上から「冷たい濡れタオルで顔を冷やしながら」『腰への灸頭針』を約1時間半行いました。前回の「師弟問答集」にも書きましたが、通常なら2回のお灸で皮膚がピンク色になりますし、早い人は1回目でピンク色になるのに、ステロイド剤のリバウンドで苦しんでいる人はなかなかピンク色になりません。ステロイド剤によって『腎虚』の状態が重症な事と、その為に普通の人より重症の『冷え』になっているからです。このYさんも1時間半以上灸頭針で暖める事を続けました。
やっと腰の皮膚がピンクになって来た頃に腫れが引き、かゆみ・痛みが落ち着き、ご本人も私達もホッとしました。
来店されてから約2時間後には最悪の状態から脱し、『電車で家へ帰る』事が出来ました。
その後はこんな大変な事態にはならずに順調に回復して、現在はすっかり綺麗になっています。
更に言うと、ステロイド剤の被害・後遺症の一つとしての『腎虚』によって「不妊症=妊娠しにくい」という心配があります。が、この女性は漢方薬と針灸の両方で『腎虚対策=補腎法』をしっかりやっていましたので、まもなく妊娠しました。無事に出産し、その間もお肌の方は無事(!?)だったとの喜びの報告があり、私たちも喜んだり安心したりしました。


36 平成漢方師弟問答集 —針灸編—
師 古村和子(薬剤師・針灸師)
弟子 古村江理(薬剤師・針灸師) 
 
<皮膚病と鍼灸治療 @貨幣状湿疹>
平成20年9月8日(月)
弟子曰く「2階の美容のスタッフが『丸いコイン状の湿疹の男性が、“ステロイド剤のリバウンドがひどく出てきている”から…と鍼灸を勧めてくれ、今治療をして終ったんですが、すごかったですよ!!」

==患者さんは20代の男性。3年前から湿疹 (コインのように直径3cm〜5cmほどの丸い湿疹)が出来て、お医者さんでステロイド剤を2年半つけていた。が、良くなるどころか悪くなる一方なので、心配したお母さんが息子さんを連れて2前から来店していた。漢方薬を飲みながら、外冶法として漢方薬の軟膏をつけてもらい、三健堂独自のやり方としての化粧品による手当て等をしていたが、予想通り『ステロイド剤のリバウンド』が出始め、いよいよひどくなってきていた所だっだ。==

弟子続けて曰く「はじめに仰向けで寝てもらっていて、30分経ったのでうつ伏せに移ってもらおうと思って声をかけたんですが、熟睡していて起きないので、付き添いのお母さんに説明して、しばらく寝てもらう事にしたんです。」

師曰く「あー、そうなの。」

弟子更に続けて曰く「結局(通常は30分の所)1時間寝てもらってたんですが、うつ伏せに移る時には『あ〜よく寝た・・・』という風にウーッと伸びをして、うつ伏せのベッドに移って行きました。」
「そしてお母さんに同席してもらって治療したんです。背中全面や足の後ろ側には3〜5cm位の真っ赤で大きな丸い湿疹がいくつもあって、中心が膿んで汁が出てたんですよ。彼は生まれて初めての鍼灸治療なので、ドーゼは控え目にと思って、背中(肩甲骨の内側)に1本づつ、腰はバターロール位のコリがあったのでそこに4本づつ、(1寸―2番針:ステンレス針)を刺して、背中は2壮・腰は3壮お灸をしたんですよ。(通常は2壮づつ灸頭針をしている。まして彼は鍼灸治療が初めてなので本来なら2壮で終了するが、腰部の反応が悪かったので3壮やった。)
2壮終わった段階で少し湿疹の赤味が引いて来て、腰の方の丸い湿疹が1つ、中心の汁が消えて薄い膜(皮膚)が張ったんです。」

師曰く「へえ〜〜〜っ!?」

弟子続けて曰く「お母さんに『ほら、1コ汁が止まって膜が張りましたよ』と言ったら、『あら、ホントだ!』と言っていました。3壮目が終った時にはもう1つ、汁が出なくなって膜が張ったんです。そして、背中全体の丸く赤い湿疹の赤味が引いて縁が黒くなっていたんですよ。もうビックリしました。
お母さんに『赤味が引いたから、黒くなったんですよ』と説明したら、『ホントだねぇ。』と言っていました。」

師驚いて曰く「素人の目にも判るって事はすごいよねぇ。やっぱり、『腎虚』なんだよねぇ〜〜。ある時からステロイド剤のリバウンドには鍼灸が、特に腰の所への灸頭針が良いと思っていたけど、そんなに速効性あるのねぇ。嬉しいねぇ。効くとは予想していたけど、そんなに速やかに効くとは思わなかったな。やっぱり漢方療法には、鍼灸も組み込まなくっちゃダメなのねぇ。」

弟子曰く「それがね、お母さんが『こんなにひどくなったので、今日は(静岡県の)実家に連れて帰ります!!』と、怖い表情でおっしゃっていたそうなんですよ。私はそれを知らなくて、そのお母さんに同席してもらって治療したら、すごく良くなって・・・。お母さんもビックリしたり・喜んだりしていたので、後でその話を聞いて焦ったんです。が、結果が良くてホッとしました。」「その良くなった経過を2階の美容のスタッフに伝える前に、針治療を終って戻ってきた患者さんを見て、『顔つきが違っていた』『すごく落ち着いてきた』と1人のスタッフが報告に来たんです。そして何も経過を知らなかったもう一人のスタッフも背中を見て『背中ずいぶん落ち着いたね』とコメントしたそうで。これでお母さんも改めて『本当に効いたんだなあ!』と確認してもらえる形になったみたいです。今やっと、美容のスタッフにこの鍼灸治療の経過を報告した所だったんです。」

師曰く「そうだったんだーー。(笑)  ステロイド剤のリバウンドに鍼灸治療をしてみようと思い立ったのは、SちゃんとRちゃんがきっかけだったよね。それから、あの子…。顔を抑えて・イスに座って・足をバタバタさせていた・・・」

弟子曰く「Yさんですね。あの方もひどかったですよね。」

師曰く「そうYさんね。彼女は『痛み』と『ツッパリ感』と『ほてり』で我慢出来ない状態になって、濡れたタオルで顔を覆って足をバタバタさせてねー。あんな風になった患者さんは初めてだったから、皆でビックリしたよね。でも最後は腰の灸頭針しながら顔を冷やして、2時間で乗り切ったもんね。」(ホームページの漢方美容サロン三健堂のページにも載せましたが、このページにも次回載せる予定です。)

弟子曰く「あの時は、腰の灸頭針・・・・1時間半以上かけてやっと暖まったんでしたよね。2人がかりで、一人は灸頭針・一人は顔を冷やして…。もうみんなで必死だったですよね。」

師曰く「うん。・・・・・。(思い出しているのか、目が宙を浮いている感じ)

弟子曰く「翌日、美容のパートのスタッフが興奮して報告しましたよね。『私はYさんが針灸をする前に帰る時間が来たので、退社した後に買い物をして柏駅に行ったんです。そうしたらYさんにバッタリ会って…。顔を見たらすごーく良くなっていたのでもうビーックリして…。そうしたらYさんがあれからの経過を教えてくれて…。針灸ってすごいですねー!』って、興奮していましたよね。」

師答えて曰く「そうだったよね。朝礼の時に皆で盛り上がったよね。」「ところで、新聞には『ステロイドは、内服は副腎を傷めるけれど、外用は痛めない』と書いてあるけど、外用も絶対傷めると思うよ。考えてみて。皆そうじゃない? うちの患者さんは、喘息とアトピーで内服したーという人以外は皆外用だけじゃない? 『つける』だけの人が多いでしょ? そんな人達のリバウンドのひどい状態が灸頭針をすると良くなるという事は、やはり副腎が傷んでいる、という事だと思うよ。」

弟子曰く「あ、そうか〜〜。なるほど〜。そうですよね・・・。うちでは外用だけの人の方が圧倒的に多いですよね。それなのに、リバウンドがひどく出ていても針灸をするとすぐに良くなる・・・。」

師曰く「それも、一人や二人じゃないでしょ〜? これからは、このステロイドの被害者(と言っても言い過ぎじゃないと思う)の人達の為に、正しい治し方を広めて伝える事が必要になってくると思うねー。」

弟子「本当にそうですね。『皮膚病、特にステロイド剤のリバウンドには“腰部を灸頭針で徹底的に暖める”という治療マニュアル』を作って、その理由や仕組みを教えてあげたいですね。こんなに即効性があるんですもの。患者さんも・治療家側も、こんなに嬉しい事は無いですから…」

師問うて曰く「ところで、この『ステロイド剤のリバウンドに、腰の灸頭針が良い』の仕組みは説明できるの?」

弟子窮して答曰く「うーーー! 突然そう言われましても、自信はありませんので…」

師したり顔で曰く「腰の中には腎臓があって、『腎は寒に弱い』だから、灸頭針で腰をよーく暖めると『腎の力』が回復する。すると『副腎の力』も回復して来て『副腎皮質ホルモンの自力分泌力』も回復して来るから、皮膚の炎症が治まって来て、みるみる症状が改善される……のよ」

弟子納得して曰く「ナルホド!『西洋医学と漢方医学の五行説と針灸』がこんな風につながって、こんなにも見事な結果が出たんですね。ワー、すごーい! 何か興奮してきました。先生!ありがとうございましたー!」

師ニコニコして曰く「こちらこそ! こんなに嬉しい報告をしてくれて、しかもこの仕組みを二人でしっかり確認出来て、私もすごーくうれしいです。ありがとう!」


『針灸一言治験例』 膝の痛み<2>
平成19年1月25日(木)
50代の女性。とても明るくさわやかなスポーツウーマンで、「スポーツ中に何となく膝が痛くなった。いつも電気を当てたりするとすぐ治るのに今回はなかなかよくならない。針灸は初めてだけどやってみようかナ。お医者様には『2ヶ月かかる』と言われたが、早く治して試合に出たい。」とご来店になりました。
「古村先生が『膝』の治療をする時」は、必ず「腰が原因よ」と言って、『腰(や場合によってはお尻)も治療』します。
又、「スポーツ」や「動かす事」は、『痛みがあるうちはなるべく控えてもらい』ます。
(古村先生はいつもこう説明しています。「膝が痛いという事は、全身が『39度の熱出して寝込んでいる』のと同じ位ダメージが大きいという事よ。みなさん39度の熱がある時に、『運動して治そう』とはしませんよね。痛みが取れたら、少しづつ動かして行くのが、早く治すコツよ。」と言います。)
つまり、『安静にして治すのが正しいやり方』なんです。ですからこの方にもなるべく動かさない様にしてもらい、『古村先生のいつもの治療法』で針灸治療をしました。
案の定、先生の言うとおり、「痛みがある側の腰にとても硬い大きなコリ」がありました。こんなにひどいコリの人は、最低週2回は治療しないとなかなかうまくいかないのですが、ご都合で週2回はなかなか通えず2週間に3回位のペースで通って来られましたが、十回程の治療で完治しました。
お医者様に「2ヶ月」かかると言われましたが、それより早く良くなり、試合にも出られるようになり、とても喜ばれました。
(このケースは「運動による痛み」で「西洋医学の治療をしていない段階」から鍼灸をしたのですが、「自然に出た痛み」で「整形外科や接骨院の、『陰陽・虚実のルールに反する治療』によってこじれたり悪化したりしたケース」でも、「比較的順調に治ったり・ビックリする程劇的に早く治ったりする」事もありますので、今後も沢山の症例をご紹介したいと思います。)


一言治験例(18)坐骨神経痛<1>
平成17年5月1日
60代女性。4月のお花見のときに寒い日だったのに、ビニールシートの上に座布団も敷かずに直接座ってしまい、お尻が冷えてしまって痛くて歩けなくなってしまった、と来店されました。
「ビニールシートの上に座っている時、『お尻冷たいなぁ・・・』と思っていたんだけれど、まさかこんなにひどくなるとは・・・。」とご本人の弁。
来店されたのは5月でした。「もっと早く来たかったんだけれど、とにかく動けなかったの。」「やっと動けるようになったので、来ました。」とのこと。
痛くて仰向けの姿勢になれません。左側の腰からお尻、太ももまでずっと痛いそうです。
うつぶせの治療中、太ももの筋の突っ張っているところに浅く針を刺して、お尻は左のお尻のほっぺだけでも16本の針を刺して、一度に火をつけてお灸しました。
『坐骨神経痛は冷えが原因だからね。たくさんお灸して暖めるといいよ』と、以前古村和子先生からアドバイスを受けていたからです。
傍にいたアシスタントの針灸師が、お尻中針だらけにして一度に火をつけたので目を丸くして驚いていましたが、ご本人は『あ〜〜〜っ・・・気持ちいい〜〜〜・・・』と、嬉しそうでした。
治療後とても楽になったと、早く来ればよかった、とお帰りになりました。
その後26日間、7回の治療で完治。


No.32 一言治験例(17)腰痛<5>
平成17年2月20日
60代女性。もともと足が悪い方でした。
10日前に転んで腰を打った、と電話が入りました。土の上だったので助かったと。
腰全体を打ったそうです。痛くて動けなかったとの事。
お医者様に『よく、骨に異常が無かったな。入院するかい?』と聞かれたそうですが、入院するとトイレに行くのも大変なので、自宅療養にしたそうです。足はあざだらけでした。
『暖めてもいいでしょうか? 針灸を受けてもいいでしょうか?』と尋ねられたので、まずは
来ていただくこととしました。

座っている姿勢も辛く、仰向けにもなれませんでした。
腰を触ると、やけに暖かいのです。しかし、お風呂に入ると気持ちいいとおっしゃいます。
うつぶせの時に詳しくチェック(陰陽のチェック:お灸をしたほうがいいかどうかのチェックです)しましょうと、横になっていてもらいました。
仰向けのベッドからうつぶせのベッドへ移動するときも、痛くてなかなか立ち上がれず、やっとの思いでうつぶせになってもらいました。
冷たいシャーレを腰に当ててみました。『気持ちいいです。』とおっしゃいます。
『湿布すると気持ちいいですか? つめたい! と思いますか?』と聞くと、『気持ちいいです』とおっしゃるので、
『この腰は、今熱をもっています。季節で言うと夏です。ですのでお灸をすると「夏に暖房を入れる」事になるので、気持ち悪いじゃないですか。悪化してしまうんです。
「夏にはクーラー」が気持ちいいですよね。ですから今日はお灸はしません。針だけします。
このように熱を持っているときは、針だけすると、熱が冷めてくるんですよ。』と、古村和子先生ががいつも説明しているとうりに説明しました。
その日は治療後冷やしてもらいました。(じゃがいもの湿布:手作りの湿布でよく冷えるのです・・・の説明をしました。)

次の日、熱感は半分になっており、私の手の方が暖かく感じるようになりました。
移動も歩くのもスムーズになってきました。『まだ、湿布が気持ちいいんです』とおっしゃるので、引き続き冷やしてもらいました。
『ここがあってよかった。治療してもらわなかったら、私は未だに寝たきりです。』と喜んでもらいました。 
治る方法があってよかった。本当に鍼灸師冥利に尽きます。教えてもらった先生に感謝しました。
その後14日間。7回の治療で完治。


No.31 一言治験例(16)腰痛<4>
平成17年2月15日
痛み止めは、「痛みを感じなくする」だけなので、そのうちに効かなくなってしまいます。それが怖いですね。
20代男性。腰が痛いと来店。立ち仕事だそうです。
整形外科で痛み止めをもらって飲みながら仕事を続けていたところ、段々痛み止めが効かなくなってしまった。今もずっと痛い。痛くて座っていられない、と、立って問診をしてもらいました。
待合室でも、立ってお待ちになっていました。
そして針灸の治療をしました。古村先生に診てもらいながら『古村和子のいつもの治療』にプラスして、臀部の圧痛・硬結部分にも針灸しました。そ〜っと押さないと痛くて仕方が無い様子でした。その後『古村和子流おいかけ療法』をしました。
1日おきに治療に来てもらいました。時には『おいかけ療法』中に腰の痛みが再発してしまい、治療し治したり…と、とても重症の方でした。
段々ほぐれてきて、痛みも和らいできたためか、途中からマラソンやスポーツを内緒で始めていたようです。最後には臀部の下の方に痛みが残りましたが根気よく『おいかけ療法』をしましたら、30数回の治療後、きれいに痛みが取れ、完治。
元気にスポーツを楽しんでいるそうです。


No.30 一言治験例(15)腰痛<3>
平成17年1月6日
腰痛に針灸は効くんですよ。 ここが痛いと動けないですよね・・・                              
30代男性。よろよろと歩いて来店。やっとの思いで腰をおろす姿を拝見し、どんな症状かナ、と思いました。
痔かな? 腰痛かな? おできかな? と思っていたところ、『腰痛』とのこと。
『昨夜から突然痛くなり、寝返りもうてなかった。身動きも取れなかった。やっと朝になってすこーし動けるようになったけれど、立ったり座ったり、歩いたりと、動くと辛い、痛い』との事。
どの辺が痛いのかと尋ねたら、丁度仙骨(腰の下の方の真ん中)のあたりを中心に痛みが出ていました。針灸は生まれて始めてとのこと。
とにもかくにも「針灸が効くので…」と説得して針灸を受けてもらいました。
やっとの思いで靴を脱ぎ着替えて、横になってもらい『古村和子のいつもの治療』をしました。
うつぶせの治療が終わったところで起き上がるときに少し楽になっているのにご本人はビックリ。
『古村和子流のおいかけ療法』をして、殆ど痛みは無くなり、帰りは普通にささっと歩いてお帰りになりました。
念のためその後2回は治療していただきたかったのですが、次の日もう一度同じ治療をして完治。その後は大丈夫だそうです。



No.29 三健堂針灸治療室からのお知らせ
三健堂の針灸で 元気で長生きを!
皆様にご好評いただいておりました『 年代別治療費サービス“寿コース”』が、平成17年1月より『60歳以上一律1000円サービス』と変更させていただくこととなりました。

@ お会計時が煩雑になり、患者様より「一律料金にして欲しい」旨のご要望が ありました。
A ご高齢になるほど、スタッフの介助などが必要になる事がわかりました。

2005年より寿コースサービスチケットを作成し、お会計いただく時に、分かり易く工夫いたしました。
何卒ご理解の程、宜しくお願いいたします。


平成16年10月吉日        三健堂 針灸治療室 古村和子・古村江理




No.29 一言治験例(14)メニエール氏症候群<1>
メニエール氏症候群も、鍼灸で本当に良く治ります。
60歳代女性。腰痛の治療に来ていた方です。
ある日、針灸の治療をスタートしようと、待合室に着替えていすに座ってお待ちになっている患者さんのお名前を呼び、治療室に入ってもらおうとしました。
そうしたところ、その患者さんが立った瞬間『アッ!』と言って額を抑えて座り込んでしまったのです。
「どうしたんですか?」と慌てて行って見たら、『急にめまいがして歩けない。』とおっしゃいました。

患者さんを支えてやっと仰向けのベッドに寝かせることが出来、めまいの様子を聞きました。
回転性の、ぐるぐる回るめまいが急に来たとの事。
古村先生に相談して仰向けはいつもどうり寝ていただいて、うつぶせのベッドに移っていただきました。
起き上がっても一人では立てず顔を抑えて下を向いて座りこんでしまっています。
『お帰りの時は、どなたかおうちの方に迎えに来てもらいましょうか?』と声をかけながら患者さんの身体を支えてやっと歩いてもらい、うつぶせになってもらいました。

そして古村先生に背中を見てもらったところ、『この背中のコリがほぐれれば大丈夫』と、治療ポイントに印を付けてもらい、針の太さ等、治療の指示を受けてそのとうりに治療しました。
針を刺してお灸をして、抜針して皮内針をする、その間20分。
起き上がってもらったときは、めまいはすっかり治っていました。
すっと立って、一人で歩いて帰りました。『大丈夫よ』とニコニコ。
あんなに歩けないほどのめまいが、たったこれだけの治療で治ってしまう。
目の前で起こった変化に、本当にビックリしました。


No.28 一言治験例(13) ばね指<2>
 
平成16年10月20日
曲がる時にものすごく
指が痛くなるそうです。
伸ばす時も大変だったそうです。
でも、固定しないで下さいね。





60歳代女性。ばね指<1>の方が治った後に来られた方です。
右手の親指のばね指でした。
指が曲がると痛いので、曲がらないようにテープで巻いて固定していたそうです。その事はお医者さんにすごく怒られたそうです。古村先生も『そんな事したら、曲がらなくなっちゃよ!!』と、ビックリして言っていました。
ばね指<1>の方のケースをお話して、治療をスタートしました。やはり同じように、『古村和子のいつもの治療』にプラスして、手のひらに針灸をしました。
2ヶ月くらいで、すっかり曲がるようになりました。
とても喜ばれました。 ばね指は針灸で治るんですね。