私が考える漢方の総合療法とは
古村和子流の漢方とは
3つのモットー
5つの漢方基礎理論
虚実
陰陽説
五行説
気血水学説
ツボ経絡
7本柱の治療作戦
漢方薬
針灸
漢方美容
漢方流食生活指南
漢方流日常生活指南
漢方心理療法
漢方運動療法
私の3つの心がけ
古村和子流の特徴
漢方を知りたい全ての人へお伝えしたいこと
漢方で治りたい人にお伝えしたいこと
漢方を学ぼうとする人へお伝えしたい、古村流漢方の特徴
一般の漢方療法は
四診
(ししん)で情報をキャッチして
のように行われているようです。
1.私が考える漢方の総合療法とは
あなたが生まれたときから、将来この世とお別れするその瞬間までを視野に入れた漢方です。今の症状・病気を治すだけでなく、その後もずーっと健康で明るく楽しい人生を送ってほしい。(人生のタテ軌 下図参照)
現在の症状・病気の部位だけでなく、全身(肉体)・心・衣食住や睡眠などの日常生活、家庭や学校・職場・友人・ご近所・親戚などの精神的環境、空気・騒音・水・土・農薬・添加物・医薬品などの肉体的環境も全て視野に入れた上での漢方です。(人生のヨコ軌 下図参照)
一般に漢方療法と言うと「漢方薬による治療」と思われますが、古村和子流は漢方薬・針灸・漢方美容・漢方流食生活指南・漢方流日常生活指南・漢方流心理療法・漢方流運動療法の
7本柱
が中心です。
つまり、古村和子流の漢方は、このタテ軌とヨコ軌を十分考慮した上で、7本柱の治療作戦で取り組む総合的な漢方なのです。
2.古村和子流の漢方とは
A.3つのモットー
私のモットーは『出来るだけ早く・安く・苦痛なく治す』です。
出来るだけ早く治っていただく。
出来るだけ安く(経済的に)治っていただく。
出来るだけ苦痛なく治っていただく。
B.5つの漢方基礎理論
私の漢方の判断基準は、まず
虚実(きょじつ)
陰陽説(いんようせつ)
五行説(ごぎょうせつ)
気血水学説(きけつすいがくせつ)
ツボ経絡(つぼけいらく)
の5つのものさしでのチェックです。
その上で傷寒論(しょうかんろん)などの古典及び矢数道明(やかずどうめい)先生の教え等に照合して、私の積み重ねた経験の中から実績のある療法を選択します。
1.
虚実
とは、漢方独自の判断基準で、『弱い人には穏やかな治療を・体力のある人には積極的な治療を』という治療法則です。
2.
陰陽説
も漢方独自の判断基準です。
陰(冷えている)には、陽(あたためる)治療を行い、陽(熱を持っている)には、陰(冷やす)治療をという治療法則です。
「便秘に冷たい水や牛乳・生野菜・果物を……」とよく耳にしますが、これは陰(冷やす)の方法です。便秘の原因は沢山あり、大腸が熱を持って冷やした方が良いケースはあまり無く、ほとんどの人は腸が冷えていて(陰)動きが悪くなっているのが原因です。だから便秘がいつまでも治らないのです。
3.
五行説
も漢方独自の判断基準です。
古代中国の人達が鋭い観察力で人間も含めた大自然の全て(森羅万象・しんらばんしょう)を観察し、法則性を発見したものです。身体の病気だけでなく心の状態・食生活・季節や気候の影響までもがきちんと位置づけられています。
「病気の原因」を発見したり「症状の因果関係」が発見出来るだけでなく、「病気の治し方」や日常生活の工夫で「治りを早める方法」「予防する方法」まで説いている、情報満載の理論です。
「病気の原因を発見する事」・「治療作戦を立てる事」・「衣食住や睡眠などの日常生活の工夫をする事」・「日常の健康づくりの漢方的アイディアを提供してくれる事」だけでなく、「人生を上手に生きるコツ」も教えてくれるので、私はこの五行説を『宝石箱』だと思っています。
4.
気血水学説
も漢方独自の判断基準です。
私達の身体の中を気・血(血液)・水(血液以外の水分)が順調に流れていると健康が維持出来るという考え方です。
ストレスが多い今の時代は気のめぐりが悪くなり易く、それにつられて血も水もめぐりが悪くなってしまい、様々な病気や症状が出るというとらえ方をします。
うつ病は気滞(きたい)と瘀血(おけつ)、子宮筋腫・子宮内膜症は瘀血(おけつ)・むくみは水毒(すいどく)が原因など、気血水学説のとらえ方・治し方でスンナリ治ってしまう事が多いのです。
5.
ツボ・経絡
は針灸(しんきゅう)の判断基準です。
薬剤師であり針灸師でもある私は、病気や症状を『ツボ』(鉄道に例えると駅)と『経絡』(線路)という目でもとらえています。病気・症状の因果関係がびっくりするほど良くわかり、ご相談にいらした方に経絡が書いてある人形を見せて説明すると「本当だ!」と納得されます。さらに治し方もツボや経絡に沿った具体的な提案が出来るので、治療には必要不可欠です。
足の症状は腰が原因・目の症状は足に治療ポイントがある・円形脱毛はストレスに関係の深い胆経(たんけい=側頭部)に出来やすい・ニキビが胃経(いけい)や大腸経(だいちょうけい)に出来ていれば胃腸を治す事がニキビを治す決め手になる等々‥、『ツボ経絡を熟知しているからこそ速効性を発揮する治療』が、漢方界でまだ誰もやっていない、私、古村和子流の漢方なのです。
C.7本柱の治療作戦
私の治療作戦は
漢方薬
針灸
漢方美容
漢方流食生活指南
漢方流日常生活指南
漢方心理療法
漢方運動療法
という7つの角度から取り組む漢方総合療法です。
1.
漢方薬
漢方薬は刻々と変化する症状に合わせて処方を変更したり、併発した病気の「治す順番」を見極めて処方するという厳密なルールを守ると、びっくりする程早く効くものです。
ですから「○○には△△が効く」という型のやり方ではうまく治りません。
また私はご相談にいらした方に、病気の原因や症状の因果関係を、漢方のとらえ方に基いて理解してもらうことが必要不可欠だと考え、
『5つの漢方基礎理論』
に照らした情報をお伝えしながら治療に取り組んでいきます。
2.
針灸
針灸の治療は、「気持良い方法」が最も良く効きます。
『痛くなく・熱くなく・跡がつかないやり方』が私の主義です。
脈診(みゃくしん)をしてから経絡治療(けいらくちりょう)を行う本格的な針灸治療(約1時間)を行っています。
また、昭和42年から(助手の時代も含め)針灸師として経験を積み重ねて来た中から、私がつかんだ『コツ』をお教えしたり、家庭で出来る針・灸も伝授しています。
特に針灸は、痛みに速効性がありますし、とっさを要する喘息の発作などにはツボを強く押すだけで効かせる方法もあります。そんな家庭でも出来る方法をご相談にいらした方にお教えしています。
本格的な針灸治療は予約制(電話予約可)で承っています。
3.
漢方美容
私がやっている漢方美容とは、医療から取り組む美容です。
外見上の悩み(抜け毛・白髪・ニキビ・シミ・シワ・たるみ・くすみ・太りすぎ・ムダ毛など)を病気ととらえ、その原因を漢方の理論で発見し、皮膚生理学や化粧品(香粧品化学)の正しいとらえ方を踏まえた上で、漢方薬(S.50年開設の漢方専門薬局)や針灸のツボ療法(S.50開設の針灸治療室)を併用しながら、(S.63開業の)漢方美容エステサロンで、洗顔の仕方やシャンプーの仕方を指導したり、美顔や痩身・脱毛(光永久脱毛・レーザー脱毛)を行っています。
原因は、身体の中と心及び今までのやり方に問題がある場合が少なくありません。正しい取り組みをしてうれしい結果を手に入れていただきたいと思います。
4.
漢方流食生活指南
体質や病気の7〜8割は食生活が影響していると思います。
カロリーや五大栄養素・成分を中心に考える現代栄養学とは異なる角度から取り組む漢方流の食生活とは
身体を冷やさぬ工夫をする
水分を摂り過ぎない工夫をする
自然を大切にする(季節や原材料など)
色のバランスをとる(緑・赤・黄・白・黒の五色)
味のバランスをとる(すっぱい・苦い・甘い・辛い・しょっぱいの五味)
ことです。
私は「漢方栄養学」とも言える食生活を指南しています。
詳細は
拙著「どんな病気もみるみる治る 漢方流食生活」(東洋出版)
をご覧下さい。
5.
漢方流日常生活指南
昭和40年から、「漢方の目で病気を見る・治す」ということをしてきたので、その病気の根本原因が何であるかが手に取る様にわかるようになりました。
私が漢方の道を歩む様になった理由は「幼児期からの『多発性関節性神経痛』が通院で治らなかった事」によるものですが、ふとしたことから出会った漢方によって見事に治ってしまった上に、漢方を学んでいくうちに「何故こんな病気になったのか」という理由もきちんと理解出来るようになりました。
その様な病気・症状を発症させてしまう(1)身体的理由・(2)心理的理由・(3)日常生活的理由の中から、(3)の日常生活の誤り(食生活以外の衣・住・睡眠の誤ったとり方)を漢方的に正す方法を具体的にご指南しています。
6.
漢方心理療法
人の心は弱いものです。プラスの状態を維持する事や頑張り続ける事にも限界がありますし、人生はいつどこで何が起こるかわかりませんから、心が疲れたり病んだりして身体に影響をおよぼす事があります。また、病気やケガによって心を病む事もあります。
私は虚弱な体質と複雑な生い立ちであったが故に、身体も心も傷ついて育ち、結婚後も大変な苦労にみまわれた為に、ストレスによる症状は数えきれないほど併発してしまいました。
漢方の考え方によってそれらを克服できた私だからこそ、カウンセリングやアドバイスは私の漢方相談の大黒柱です。
7.
漢方運動療法
「運動不足はいけない」とか「動かなくなるといけないから動かせ」と言われて身体を余計悪くしてしまう人が多い様です。
運動は、身体にプラスになるやり方をする事が大切です。
運動療法と言うと、一般には”動作”や”時間”を思い浮かべるものですが、私が指導しているのは『腫れ・痛み・熱感がある時や運動痛(動かすと痛い)がある時はやってはいけない』という事を念頭に置いた上での漢方的判断による運動です。
また、漢方の運動療法はツボを刺激しながらの方法も提案しています。
3.私の『3つの心がけ』
私は
「安心・安全・確実な方法を選ぶ事」
「やさしく説明して、理解してもらい、納得していただいてからスタートする事」
「身体と心のつらさや、過去における人生の苦労、さらに現在の様々な悩みも全部聞いて(吸い取って)感じとってあげる優しさと、誤りや怠慢を叱る厳しさを持った本当の優しさで、真剣に明るく楽しく本気で取り組む事」
を心がけています。
副作用や害がなく、安全で確実に効き目が出る方法を選びますので、安心して治療に取り組んでいただけると思います。
病気・症状の原因やそれぞれの因果関係などを、漢方の5つの基礎理論に従って説明しますと、ほとんどの方はその仕組に「ナルホド」と理解を示されます。自分の納得いく説明を聞いてからの治療は1.と2.との相乗効果を発揮出来る様になり、信頼関係を築くことが出来ます。
誰でもつらく苦しい時は、それを周囲の人にわかってほしいものです。
私自身が幼い頃の病気は、訴えを聞いてくれなかったり、十分に説明してくれなかったり、いたわってくれなかったり、励ましてくれなかったり、暗い雰囲気だったり……でしたので、子供心にとても不安感を覚えたものでした。
その反動もあって現在の私の三健堂は、明るく楽しく笑い声が絶えない雰囲気にしておりますので、初めていらした方もついつい病気を忘れてしまうくらい元気になって帰られます。
また、じっくりとお話しを伺ったり(時には共に涙したり)、なぐさめたり、励ましたり……と、スタッフ一同が心から包み込む応対を常に心がけています。
4.古村和子流の漢方の特徴
A.自分の生い立ちを原点として取り組む漢方です。
生まれつき病弱だった私の病院めぐりは小学生の時に始まりました。
中学時代は地元の大学病院で治療を受け、高校2年の時には湯治(温泉療法)や針灸院に通いましたが、結局休学して東京の大学病院物療内科へ入院することになりました。「ワラにもすがりたい」という思いであちこちの病院へ通った自分の体験から、私の所に相談にみえる方とその家族の心情をも十分に察することが出来ます。
「
漢方の素晴しさをお伝えしたい
」のページでご紹介した様な私の人生から得た「生きるコツ」・「治すコツ」を、具体的に提案して実践していただくのが古村和子流の漢方です。これが『人生が私に与えてくれた使命』だと思っています。
精神面を重視した漢方ですから、全てを前向きに考えられるようになります。
全ての病気や症状には、精神的な原因があり、その精神的な原因には、それまでの人生全てが関係しています。それらの情報を基に治療作戦を立てるのが古村和子流の総合漢方なのです。
可能性探し・プラス要素探しの名人である私は、明るく・前向きに・可能思考・可能志向で、『出来る事探し型』をスタイルとする漢方家です。
ほとんどの人は『○○は無理』『△△は出来ない』と、『不可能探し型』・『不可能になる原因・理由探し型』ですから、古村和子流に考え方を変えていただきますと、丁度オセロの黒を白にひっくり返す様に、パタパタと不可能を可能にする事が出来るようになるのです。同じ人生なら、明るく楽しく元気よくルンルン……と過ごしたいですからネ。
B.女性・妻・主婦・母という立場で取り組む漢方です。
男性では理解できない、生理・妊娠・出産・授乳・育児・閉経などの相談に応じてあげられるのも、女性漢方家の強みです。
また、妻として夫との力関係に葛藤したり、嫁として姑との関係に気を使ったり、主婦として家族全員との生活全般に気を配ったりと、母親として子育てという体験を通して得た「とらえ方」「取り組み方」をしますので、困っている人の精神的・肉体的苦痛をより適格に受け止める事が出来るのです。
その為に「アー、そうそう」という共感や、『わかってもらえる』という安心感をお持ちいただけるのだと思います。
未婚の女性や不妊症の女性に対しても、デリケートな女心を持つ者同志として優しくカウンセリングしています。
C.右脳と左脳の両方を使う漢方です。
「漢方は勘の医学」と言われますが、これは我々の五官を使って鋭い感覚で状況をキャッチする事から始める治療法だからです。これは右脳の役で、女性が得意とします。
反面、漢方は理論的に実に厳密に、しかも多次元的に・立体的に思考して治し方を決定するものです。これは左脳の役で、男性が得意とします。
従って、勘(右脳)+理論展開(左脳)の両方を十分に作動させなければ、本当の漢方は行えません。
幸にも私は、右脳と左脳の両方が十分に作動してくれるタイプですから、本当の漢方を実践するにははピッタリの思考パターンの持ち主なのです。それ故、おこがましくも「古村和子流」と言わせていただいている私独自の漢方を展開しています。
私は理屈より結果を重んじています。
もともと漢方は、6000年前からの『人体実験の結果』を伝承してきたものです。
良く効くものと良いやり方だけが、時間というフルイにかけられて今日まで伝わって来ているのですから、これは『効くという何よりの証拠』です。ですから、商業ベース・儲け主義・売名行為・肩書き主義の人々にはできない、実績を優先させるやり方で「患者の苦しみを取り除く」という本当に『効果が出て治った』と実感できる治療をしているのです。
D.薬剤師・針灸師の立場で取り組む漢方です。
日本の漢方界は医師を中心に行われて来ましたので、医師ではない私のやり方は根本的に異なる様です。
私は薬剤師・針灸師ですから、漢方薬だけでなく針灸の目で見て病気をとらえ、漢方薬と針灸の良い所を組み合わせて治療作戦を立てられるので、その『組み合わせ効果』『組み合わせの妙』も古村和子流の特長です。
薬剤師である私には、専門の科というものが無く、身体の一部分だけをとらえるというやり方をして来ませんでした。また針灸師としても全身をとらえる技術を体得したので、根本的に従来の漢方のやり方とは異なるものです。
そのため、全身的に根本的な原因を探し出すことが出来、しかも誰もが自分で実践出来る様々な治し方のポイントをお教えすることが出来るのです。
5.漢方を知りたい全ての人へお伝えしたい事。
『自分でしっかり理解・納得出来る物を厳選してほしい』
漢方を知りたい人には2種類のタイプがあります。
漢方で治りたい人
漢方で治してあげたい人
このどちらのタイプの方にもお伝えしたい事は山ほどあります。
漢方は、厳密な取り組みをする医療・医学です。
漢方には、病気や症状をとらえる為のものさし(判断基準)が沢山あります。どれ1つ欠けても、性格な判断・診断は出来ません。肉体全身と心と生活パターンをも含めて、トータルにとらることが大事です。
虚実
陰陽説
五行説
気血水学説
ツボ・経絡
漢方に限らず、医療・医学の本来の目的は『病気の人を治す事』です。ですから
『後々に副作用や重大な問題を残す様な短絡的なやり方は、病気を治せずに苦しみを増してしまう』という事を、一人一人の方にしっかり認識していただき、その上で、きちんとした正しい治療法を知って実践ほしいのです。
6000年という長い歴史がある漢方は、その長い年月の”人体実験”の結果として、安全で確実な方法を確立しています。その『漢方の本来の治し方を忠実に再現すれば、医療の”病気を治す”という目的が達成される』という事を知っていてほしいと思います。
6.漢方で治りたい人にお伝えしたい事
『本物でわかりやすい漢方(治る漢方)と出合って下さい』
『治りたい人は本物の漢方を知って下さい』
私の所へ相談にみえた2万数千人の方々の中には、病院で治らなかったので相談に来たと訴える人が少なくありません。
私もそうでしたが、誰でも「病気になった時は、お医者様にかかれば治るもの」と信じています。しかし、いつまでもそれが治らずにいると、『漢方で』となるのでしょう。
西洋医学と漢方は各々良さと得意分野があります。
西洋医学……急激な痛み、脳血管系・心臓血管系の病気、歯の治療、細菌感染の応急処置、ケガなどの処置及び急激な症状の応急処置に優れています。
漢方…………痛みや痒みの原因解決、高血圧や便秘の原因除去による完治、耳鼻科・消化器内科・精神科・(骨折以外の)整形外科的疾患・産婦人科・皮膚科・アレルギー・その他全ての科に渡って、救急医療以外の病気・症状に対し、根本原因を解決して完治させる事に優れています。
つまり、『救急医療は西洋医学が』、『慢性的な病気・症状は漢方が』得意としているのです。
しかも、一人の人がいくつもの科にまたがって症状が出ている時は、(精神面も含めて)身体を全体的にとらえられる漢方の得意とするところです。この点だけはきちんと知っていてほしいと思います。
私の漢方は、今までの医師・薬剤師・針灸師の漢方とはかなり異なるやり方をしていると言われます。
この『古村和子流の漢方とは』のページに書きました様に、あらゆる角度から私の体験を通した方法を盛り込んで、一刻も早く治ってもらう為の工夫を実践しているからです。
本来治療はプロに任せるものではなく、『まず自分自身が知識を持ち、自分で出来ることは自分で実行しながら、有効な方法をプロに提案してもらったら、謙虚に取り入れてやり続ける事』が最も懸命な取り組み方だと私は考えます。
『治る為のありとあらゆる工夫を提案する漢方』『治った後もずーっと正常な状態を保つ取り組みをする漢方』が、本当に喜んでいただける治療医学だと、私は確信しています。
7.漢方を学ぼうとする人へお伝えしたい、私の漢方の特徴
「証」(しょう)というむずかしい事から学ぶのではなく、初歩的な優しい漢方の考え方、とらえ方・取り組み方から徐々に専門的な知識へと段階を踏んでもらい、『証』という最高レベルへ到着してもらう方法で学んでいただいています。 私が漢方を学んだ時の様に、学生という立場ならまだ良いのですが、医師・歯科医師・薬剤師・針灸師という国家資格を持って毎日医療の現場に立ちながら勉強される方々は、「難しい理屈を学んでも実際の現場でどう対処していいのかわからない」という状態に陥りがながら漢方薬を処方したり針灸治療を行っている事が少なくありません。
こんな舞台裏・実態を患者さんが知ったらどうでしょう。治療する側の「知らなかった」・「まだよくわかならい」……等の言い訳は許されません。
2001年6月現在、漢方と出合って37年目・プロとなって32年・漢方専門薬局と針灸治療室三健堂を開設して27年目にしてプロに教える立場10年目の私が常々感じていることです。
「将来は、病気が治らなくて苦しんでいる人々を治してあげられる様に一刻も早くなりたい」と、私自身が頑張っていた頃、実際に指導してくれた先生方の多くは理論中心の講義ばかりで、しかも一般論だけでなかなか自分の手の内を開示してくれませんでしたし、メーカーの勉強会は、臨床現場の経験のない講師の机上論が主でした。
算数・数学を例にとると、国立大学の理系の入試問題に出てくる様な難しい問題を、幼児に解かせるのは無理という事は誰にでもわかります。それなのに、漢方を学ぶ人は、何もわからないのに、専門的な、しかも高度な知識を持たなければ到達出来ない『証』(しょう)の見立てを求める学び方を最初からさせられています。
私は、1+1=2から始まる足し算や引き算をやってから、九九を覚えて掛算・割算を学び、一次方程式・連立方程式へと徐々にレベルアップしてき、微分・積分などの難しい問題が解ける様になっていくのと同様に、漢方も、一段一段理解しながらレベルアップをしていかなければ、『証』という最大の難問に対しては手も足もでないのではないかと認識しています。
漢方は本来、民間療法です。長い年月の間、人間の五官で情報をキャッチして病気の原因を探し、治療作戦を立てて来たはずです。
機械で検査する様になったのは100余年前に西洋で始まった訳ですから、
漢方の診断は、人間の五官を使って判断していたはずです。そしてそれもきちんとした理論体系が確立されているのです。
※
四診
(ししん)……漢方の診断法はこれ。
望診(ぼうしん)……目で見て・視て・観て・診て情報をキャッチする方法です。目で7〜8割はキャッチ出来ます。
聞診(ぶんしん)……耳で聞く・聴くと鼻でかぐ事によって情報をキャッチする方法です。
問診(もんしん)……言葉で質問して情報をキャッチする方法です。
切診(せっしん)……脈診(脈を診る)・腹診(お腹をさわったり押したりして冷え・熱感などの皮膚の温度や固さ・しこりの有無・圧痛点などを診る)や患部を手で触れて・さわって・押して、コリ・しこり・ザラザラ・むくみを確認する等、様々な情報をキャッチする方法です。
こうして古代中国の人達が何の道具も使わず、私達が生まれつきもっている情報収集手段をフルに活用して、漢方医学を確立して来たのです。
従って、漢方を行う時、この方法を抜きに本当の『漢方的診断』は出来ないはずです。
「古方」(こほう)・「後世方」(ごせいほう)という流派に分かれているのは日本だけで中国は分かれていません。日本で「古方派」の人達は傷寒倫(しょうかんろん)・金匱要略(きんきようりゃく)の処方を中心に治療をし、三陰三陽(病位)や古典の条文を重要視します。
後世方の人達は古方派とは別の様々な後世方の古典の処方を中心に治療を行います。中国では、日本でいうところの古方と後世方の両方を学んだ上で、現代中医学を学びますが、日本の「中医学」の人達は、この古方・後世方抜きに、いきなり現代中医学から学ぶやり方が主流となっています。私も昭和40年に漢方の勉強を始めた時、いきなり「中医学概論」から始め、「弁証論治」という、分類学的な一覧表の所で訳がわからなってしまいました。今でも完璧には理解出来ていません。
だから、こういう事から漢方の勉強を始めている臨床家は、現場で何年たっても具体的にどうしていいかわからないと私に訴えます。
私の考える古典の研究方法は、漢方という医療が「どういう思考パターンでとらえて取り組むものか」とか、「漢方独自のとらえ方や用語の中味を感覚的にわかる」という経過を経てから、古典のポイントをやさしく教わって、漢方本来の学術的な知識を持つ様に……という形の学び方をお勧めしています。
例えば、私が講師をしている「ネットワーク臨床漢方塾」(東京H4〜・大阪H6〜・福岡H9〜)では、H12年から傷寒論を解説していますが、昭和40年秋に初めて出合った傷寒論は私にとっても難しく、その後の30余年の学びと臨床経過を経て教えられるまでになりましたので、学習される方々が要領よくポイントをつかんでいただける様にテキストを作って提供しています。
算数・数学で言うなら、たし算・引き算・掛算・割算のルールを覚えてから公式を学んで問題を解いていく手順です。漢方も虚実・陰陽学説・五行説・気血水学説などのルールを知った上で、条文を学び、症例を解いていくべきだと思うのです。
そうでなければ、家を作るのに基礎も土台も作らず、土の上にいきなり柱を立てて作る様なものだと思うからです。
20世紀に行われて来た漢方は、伝統漢方・古典漢方・知的漢方・学術漢方であり、現代医学型漢方(データー優先・解剖学的・機械優先漢方)であり、医師主導型漢方だったと思います。
(特に保険適用漢方は、漢方薬を新薬と同様のつかい方をしている『新薬型漢方』が目立ちました。)
それに対して古村和子流漢方は、[患者としての体験]+[治療家としての体験]+[人間としての体験]から、「我が身つねって人の痛さを知る」事を実現させた漢方であるが故に、わかりやすい漢方・すき間漢方・アイディア漢方・ドッキング漢方・日常生活漢方・臨床現場漢方・生活密着型漢方・あらゆる角度型漢方・現代人応用型漢方・柔軟応用型漢方・古典通訳型漢方・温故知新漢方・誰にも出来る型漢方・21世紀型の漢方だと確信しています。
古村和子